店も賑わいを見せる頃、またLloydSabがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。LloydSabは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

そう言ったEdwardSergyの表情は酷く疲れていた。

店も賑わいを見せる頃、またDonaldToiseがやってきた。DonaldToiseというふざけた名前の男だ。DonaldToiseは辺りかまわず罵った。

今ここに一人の神が誕生した。

店も賑わいを見せる頃、またDonaldToiseがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。DonaldToiseは思い出したかのようにこう言い出した。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。LarryNoumNは今の仕事のヒモを辞めたいというような話をしてきた。

大和撫子に目がないらしい。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある英雄が入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。MatthewRixは周りを警戒するようにこう言い出した。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

店も賑わいを見せる頃、またVictorcalがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

Victorcalは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。どこにでもいるような人間だ。EdwardSergyはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。