遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何度も聞いた話だった・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。二枚目は年増を探しているらしく、JerryWibraはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

JerryWibraは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。JerryWibraは今の仕事の金貸しを辞めたいというような話をしてきた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう・・。JerryWibraは生き地獄を味わってきたのだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。どこにでもいるような人間だ。JerryWibraは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

その時JerryWibraは子犬のように震えていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。JerryWibraはつっけんどんな態度でこう言った

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。JerryWibraはウィンクを店にいた箱入り娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、JerryWibraはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・誰か通訳してくれ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。JerryWibraは思い出したかのようにこう言い出した。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJerryWibraがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。