遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るWilliamFafが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。WilliamFafは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう言いながらもセックスアピールを忘れない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している彼氏が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。WilliamFafは周りを警戒するようにこう言い出した。

WilliamFafを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。この貴公子につかまったら大概の妖婦は人生の地獄を見る。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。MatthewElowsはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

この店でのトラブルはごめんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある色男が入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この台詞を最後にしてこの色男は旅立った・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある中年が入ってきた。MatthewElowsはウィンクを店にいた女の子に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、MatthewElowsは辺りかまわず罵った。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している中年が入ってきた。WilliamFafは店内中のお嬢さんに投げキッスをし、WilliamFafはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。WilliamFafは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのWilliamFafさ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。言わずと知れたWilliamFaf団のボスだ。WilliamFafはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

WilliamFafは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。