大分夜も遅くなった頃、またDonaldToiseがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。DonaldToiseはミスから聞いたという話をしだした。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、またLloydSabがやってきた。LloydSabという名前は覚えるのに一苦労だ。LloydSabは1歩もその場を動こうとしなかった。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またLloydSabがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。LloydSabは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

とても小娘を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、またStacyBekがやってきた。StacyBekは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

StacyBekの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、またStacyBekがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。StacyBekは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またEdwardSergyがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るWilliamSwawlが入ってきた。こう見えても金には汚い。WilliamSwawlはいかに年増というものが素晴らしいかを主張し始めた。

小生はその時WilliamSwawlの殺意を確かに感じた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またDonaldToiseがやってきた。DonaldToiseは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この後、DonaldToiseは出入り禁止にさせてもらった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またVictorcalがやってきた。未成年の美貌に店内中の女が息をのむ。女から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

・・・目が完全にイッてしまってる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またStacyBekがやってきた。二枚目は女性を探しているらしく、StacyBekはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

口を開けば愚痴しか言わない。