朝方、割とよく来るClintonlewが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Clintonlewはいかに女王様というものが素晴らしいかを主張し始めた。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

朝方、またTobiaswoushがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

朝方、またTobiaswoushがやってきた。Tobiaswoushと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Tobiaswoushは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

小生はこの時のTobiaswoushの笑顔を未だに忘れない。

朝方、またTobiaswoushがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

世も末だ・・・。

朝方、またTobiaswoushがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。このホモが話すことといえばいつもマダムの事だ。

そう言ってTobiaswoushは不気味にはにかんだ。

朝方、割とよく来るMatthewVaXが入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。MatthewVaXは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

どう聞いても自慢話だった。

朝方、またEdwardgreatがやってきた。どこにでもいるような人間だ。Edwardgreatは辺りかまわず罵った。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

朝方、またTobiaswoushがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そう言った途端、大粒の涙がTobiaswoushの目から溢れた。

朝方、またEdwardgreatがやってきた。Edwardgreatは店内中の淑女に投げキッスをし、Edwardgreatは1歩もその場を動こうとしなかった。

この中年の親の顔が見てみたい・・・・・・。

朝方、割とよく来るBrucecoaftが入ってきた。Brucecoaftという名前は覚えるのに一苦労だ。Brucecoaftは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう・・。Brucecoaftは生き地獄を味わってきたのだ。