朝方、この店の常連のBrianAvaceがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。BrianAvaceは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

朝方、割とよく来るJosephCrokyが入ってきた。JosephCrokyは終始腰を左右に揺らしている。JosephCrokyは思い出したかのようにこう言い出した。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。

朝方、割とよく来るRogerDibが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

そう言いながらRogerDibは恍惚の表情を浮かべた。

朝方、この店の常連のMarionGorがいつものように入ってきた。MarionGorと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。MarionGorはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

朝方、この店の常連のMarionGorがいつものように入ってきた。店に入る前からMarionGorは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

朝方、この店の常連のStephenRefがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。StephenRefはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、割とよく来るJoshuaAxoraが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。JoshuaAxoraはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、割とよく来るJosephCrokyが入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。JosephCrokyは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

はい、お疲れさん。

朝方、割とよく来るRogerDibが入ってきた。RogerDibはウィンクを店にいた女の子に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、RogerDibはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、この店の常連のBrianAvaceがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。この男の子が話すことといえばいつもオバサンの事だ。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。