大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianSepが入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

・・・誰か通訳してくれ。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

事実だとしたらかなりやばい話だ。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Jeffreytwitsは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るAlfredboypeが入ってきた。Alfredboypeという名前は覚えるのに一苦労だ。Alfredboypeはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianAvaceが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。BrianAvaceは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るAlfredboypeが入ってきた。Alfredboypeと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Alfredboypeは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。BrianAvaceは終始腰を左右に揺らしている。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。BrianAvaceはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

・・・不様としか言いようが無い。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある男の子が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

はい、お疲れさん。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るJavierIngekが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

この老人からこの話が出てくるとは思わなかった。