遅い昼飯でも食べに来たのか、またDennisamuncがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Dennisamuncはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

とても生娘を恐れている。小生はそう直感した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDennisamuncがやってきた。この女殺しにつかまったら大概の淑女は人生の地獄を見る。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDennisamuncがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。この青年が話すことといえばいつも女性の事だ。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesgaizeがやってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。Jamesgaizeは1歩もその場を動こうとしなかった。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDennisamuncがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。Dennisamuncは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

Dennisamuncは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardzeltyがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Edwardzeltyはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

この後、Edwardzeltyは出入り禁止にさせてもらった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesgaizeがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

・・・目が完全にイッてしまってる。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDennisamuncがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Dennisamuncは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardzeltyがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Edwardzeltyはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

読者諸君にここでタネを明かそう。野郎はこの時重大な嘘をついていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardzeltyがやってきた。未成年の美貌に店内中の令嬢が息をのむ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

思ったほど面白い話ではなかった。