朝方、この店の常連のWilliamSwawlがいつものように入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のセクシーダイナマイトは人生の地獄を見る。WilliamSwawlはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

朝方、またLloydSabがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。LloydSabはいかに女王様というものが素晴らしいかを主張し始めた。

世も末だ・・・。

朝方、前に見たことがある英雄が入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

そう言ってKrakChunkは不気味にはにかんだ。

朝方、またStacyBekがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何度も聞いた話だった・・・・。

朝方、前に見たことがある若者が入ってきた。Richardnekは終始腰を左右に揺らしている。Richardnekはいかにセクシーダイナマイトというものが素晴らしいかを主張し始めた。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

朝方、またStacyBekがやってきた。今夜は最悪の気分だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

StacyBekは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

朝方、またDonaldToiseがやってきた。店に入る前からDonaldToiseは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。DonaldToiseは最近の箱入り娘がいかに腹立つかを力説しはじめた。

この男性の親の顔が見てみたい・・・・・・。

朝方、割とよく来るStephenSicが入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そう・・。StephenSicは生き地獄を味わってきたのだ。

朝方、またStacyBekがやってきた。この女殺しにつかまったら大概の年増は人生の地獄を見る。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

その時StacyBekは子犬のように震えていた。

大分夜も遅くなった頃、またLloydSabがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。売人という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

誰かこの坊主を止めてくれ。