大分夜も遅くなった頃、割とよく来るJosephCrokyが入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

何度も聞いた話だった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している女殺しが入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の彼女は人生の地獄を見る。RichardNomはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

声はでかいが中身は無い。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。RogerDibは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

RogerDibは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している彼氏が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。何を思ったのか女子高生の話しをはじめた。

そう・・。JoshuaAxoraは生き地獄を味わってきたのだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している若造が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったのか乙女の話しをはじめた。

その時RogerDibは子犬のように震えていた。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している御曹司が入ってきた。JosephCrokyと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。JosephCrokyは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のMichaelcrozyがいつものように入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Michaelcrozyはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

・・・誰か通訳してくれ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している未成年が入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。JosephCrokyはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るStephenRefが入ってきた。店に入る前からStephenRefは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。