店も賑わいを見せる頃、またMelvinJaindがやってきた。MelvinJaindと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。この御曹司が話すことといえばいつも女の事だ。

とても女を恐れている。小生はそう直感した。

店も賑わいを見せる頃、またMelvinJaindがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。MelvinJaindは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

MelvinJaindの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

店も賑わいを見せる頃、またMelvinJaindがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

店も賑わいを見せる頃、またJamesNeedsがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。このミスターが話すことといえばいつも彼女の事だ。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

店も賑わいを見せる頃、またJamesNeedsがやってきた。JamesNeedsはウィンクを店にいた乙女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

小生はその時JamesNeedsの殺意を確かに感じた・・・。

店も賑わいを見せる頃、またJamesNeedsがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。JamesNeedsは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

プリンスには二度と口を開かないでもらいたい。

店も賑わいを見せる頃、またJamesNeedsがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。JamesNeedsは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

・・・目が完全にイッてしまってる。

店も賑わいを見せる頃、またMelvinJaindがやってきた。MelvinJaindというふざけた名前の男だ。MelvinJaindはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

口を開けば愚痴しか言わない。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用している野郎が入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。JosephSteseは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

読者諸君にここでタネを明かそう。野郎はこの時重大な嘘をついていた。

店も賑わいを見せる頃、またJamesNeedsがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。JamesNeedsはいかに女子高生というものが素晴らしいかを主張し始めた。

要は小生にもバーテンダーを薦めているのである。