大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRichardNomが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRogerDibが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

RogerDibは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るJoshuaAxoraが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。得意万面で初恋の話をしだした。

店内の客全員がJoshuaAxoraを優しい眼差しで見つめていた。

大分夜も遅くなった頃、またCharlesjogがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Charlesjogはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るJosephCrokyが入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。JosephCrokyはつっけんどんな態度でこう言った

マドンナとギャンブルと酒の話。この学生には3種類の話題しかない。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るMarionGorが入ってきた。青年の美貌に店内中のマダムが息をのむ。MarionGorは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るStephenRefが入ってきた。StephenRefはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。StephenRefは最近の女性がいかに腹立つかを力説しはじめた。

小生に何か期待している口ぶりだ。

大分夜も遅くなった頃、またCharlesjogがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

この野郎の何を信じればいいと言うのか。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。この貴公子につかまったら大概の女王様は人生の地獄を見る。Jeffreytwitsはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。Jeffreytwitsは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

Jeffreytwitsは人の話を全く聞こうとしなかった。