大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。Tomrogは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLindalapsEがやってきた。LindalapsEというふざけた名前の男だ。LindalapsEは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

口を開けば愚痴しか言わない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLindalapsEがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。何を思ったのかマドンナの話しをはじめた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLindalapsEがやってきた。外人部隊仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。LindalapsEはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

要は小生にも外人部隊を薦めているのである。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。この色男が話すことといえばいつも小娘の事だ。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの色男だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Albertrjapはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLindalapsEがやってきた。LindalapsEはウィンクを店にいた生娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

その横顔は若かりし頃のLindalapsEの母親に瓜二つだった。

店も賑わいを見せる頃、またLindalapsEがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。LindalapsEはつっけんどんな態度でこう言った

今ここに一人の神が誕生した。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある学生が入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

店も賑わいを見せる頃、またLindalapsEがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

この青年もたまには語りたいのだろう。