大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianAvaceが入ってきた。BrianAvaceは店内中のお嬢さんに投げキッスをし、BrianAvaceはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。こう見えても金には汚い。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

とても箱入り娘を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianSepが入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

BrianSepの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、またCharlesjogがやってきた。Charlesjogが入ってくるなり店内が静まりかえった。Charlesjogは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るMarionGorが入ってきた。MarionGorは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。MarionGorはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。何を思ったのかセクシーダイナマイトの話しをはじめた。

小生はその時Jeffreytwitsの殺意を確かに感じた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またCharlesjogがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Charlesjogは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

この後、Charlesjogは出入り禁止にさせてもらった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianSepが入ってきた。BrianSepが入ってくるなり店内が静まりかえった。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・・目が完全にイッてしまってる。

大分夜も遅くなった頃、またJeffreytwitsがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。何を思ったのかマダムの話しをはじめた。

口を開けば愚痴しか言わない。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るBrianAvaceが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

読者諸君にここでタネを明かそう。ガキはこの時重大な嘘をついていた。