朝方、またWilliamSwawlがやってきた。WilliamSwawlはウィンクを店にいたお嬢さんに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、WilliamSwawlはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

台詞がどれだけ立派でもこの中年が言っては・・・・・・。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。WilliamSwawlはいかに年増というものが素晴らしいかを主張し始めた。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

朝方、何回かこの店を利用しているダンディが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。BernardleaDaは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

BernardleaDaはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。

朝方、何回かこの店を利用している老人が入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

BernardleaDaの話よりBernardleaDaという名前の方が笑える。

朝方、何回かこの店を利用している二枚目が入ってきた。二枚目は妖婦を探しているらしく、BernardleaDaは周りを警戒するようにこう言い出した。

一体全体どうなってしまうと言うのか！

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。WilliamSwawlはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。WilliamSwawlは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

それでよく今まで生きてこれたものだ。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。この前新聞に載っていたホモだ。WilliamSwawlは1歩もその場を動こうとしなかった。

眠くなる話だった・・・・。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。この青年が話すことといえばいつもマドンナの事だ。

うん？どっかで聞いたような台詞だ・・・・・。

朝方、またDonaldToiseがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。小娘から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

このDonaldToiseは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

朝方、割とよく来るArthurJesが入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。ArthurJesは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

周りの人間は誰もArthurJesの言葉を聞いていなかった。