まだ日も高いうちに、この店の常連のBrucecoaftがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

Brucecoaftは自分の存在を誰かに知って欲しいのだ。

まだ日も高いうちに、またTobiaswoushがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Tobiaswoushは思い出したかのようにこう言い出した。

聞いてはいけない話だったような気がする。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

誰かこの二枚目を止めてくれ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のMatthewVaXがいつものように入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。MatthewVaXは今の仕事のこそ泥を辞めたいというような話をしてきた。

いけない。一瞬寝てしまった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のClintonlewがいつものように入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Clintonlewは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

事実だとしたらかなりやばい話だ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のClintonlewがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。Clintonlewは辺りかまわず罵った。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

まだ日も高いうちに、またElliottbiocaがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Elliottbiocaはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のMatthewVaXがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

まだ日も高いうちに、またElliottbiocaがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったのか人妻の話しをはじめた。

その時小生はElliottbiocaを抱きしめたい衝動に駆られた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のClintonlewがいつものように入ってきた。Clintonlewは終始腰を左右に揺らしている。Clintonlewは1歩もその場を動こうとしなかった。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。