朝方、またWilliamSwawlがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。ポン引きという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

・・・完全に正気を失っていた。

朝方、割とよく来るStephenSicが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

朝方、前に見たことがある紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。WilliamSwawlはいかに乙女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

朝方、割とよく来るBernardleaDaが入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。BernardleaDaはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

BernardleaDaの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

朝方、またStacyBekがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

朝方、またStacyBekがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。言わずと知れたWilliamSwawl団のボスだ。WilliamSwawlは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

小生はその時WilliamSwawlの殺意を確かに感じた・・・。

朝方、またStacyBekがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。何を思ったのか美人の話しをはじめた。

未成年には二度と口を開かないでもらいたい。

朝方、またStacyBekがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。金貸しという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

・・・目が完全にイッてしまってる。