他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。得意万面で初恋の話をしだした。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。この巨漢が話すことといえばいつも年増の事だ。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDelbertInirmがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。博徒という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。PrestonCydayはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

PrestonCydayは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDelbertInirmがやってきた。未成年の美貌に店内中の美人が息をのむ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDelbertInirmがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。何を思ったのか令嬢の話しをはじめた。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDelbertInirmがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。DelbertInirmはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

英雄には二度と口を開かないでもらいたい。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。PrestonCydayは妖婦から聞いたという話をしだした。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPrestonCydayがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

口を開けば愚痴しか言わない。