他の客も酔いが回ってきた頃に、またEdwardzeltyがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

何度も聞いた話だった・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またJamesgaizeがやってきた。店に入る前からJamesgaizeは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

声はでかいが中身は無い。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDanielExeleがやってきた。今夜は最悪の気分だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

DanielExeleは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDennisamuncがやってきた。Dennisamuncが入ってくるなり店内が静まりかえった。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDanielExeleがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。女王様から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

そう・・。DanielExeleは生き地獄を味わってきたのだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。RrenanteBigは店内中の貴婦人に投げキッスをし、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

その時RrenanteBigは子犬のように震えていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またJamesgaizeがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Jamesgaizeは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDanielExeleがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。DanielExeleは今の仕事の博徒を辞めたいというような話をしてきた。

・・・誰か通訳してくれ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またJamesgaizeがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Jamesgaizeは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またEdwardzeltyがやってきた。Edwardzeltyはウィンクを店にいた女の子に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Edwardzeltyはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。